「神は独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、
わたしたちが生きるようになるためです。」
聖書の言葉（ヨハネの手紙４章９節）
聖書をお読みになったことがあるでしょうか。日本ではキリスト教を信仰する人の数はまだわずかですが、聖書をひとりで読んでイエス・キリストに共感を覚える人は案外多いようです。また西欧の文化にふれる機会にキリスト教を知るようになった方々もたくさんおられることと思います。けれども実際に教会を訪れてキリストを信じる人々とふれあった経験をお持ちの方はそれほど多くはありません。キリスト教は西欧の宗教だと言われます。しかし聖書に書かれている真理は、西欧的なよそおいを超えたところにあります。キリスト教の神はすべての人間にとっての神なのです。
私たちの暮らす現代の社会はさまざまな不安に取り囲まれています。職場や家庭での人間関係の緊張や心の深いところにある孤独感からのがれることは至難のわざです。おそらく、それは私たちの時代に限ったことではないのでしょう。いつの世も人が生きるということは、必ずしも万事が順調にはいかない現実と向き合っていくことにほかなりません。
そのような日常にあって、私たちの教会では毎週日曜日に神に礼拝をささげています。私たちの神とは、神が愛であることを身をもって教えてくださったイエス・キリストです。日曜日ごとに礼拝でイエス・キリストの言葉に耳を傾け、讃美歌を歌い、祈りをささげています。そうして神とは誰であるか、人間とは誰なのかをいつも新しく知らされます。ここに集められているのは、神に見出された人々です。そして互いに「兄弟姉妹」と呼び合って、イエス・キリストと共に生きる喜びを分かち合っています。あわただしい日常や生活のむなしさをひとたび脇へ置いて、私たちの礼拝にどうぞお越しください。キリストはすべての人を教会へと招いておられます。
